みなさんの職場には、「なんでこの人が上司なんだろう?こんなに仕事もできなくていい加減なのに」という上司はいませんか?
きっとどこの職場にも必ず一人はそんな上司がいるのではないでしょうか?
今回はなぜ無能な上司がいるのか?について、そしてそんな無能な上司に対する対処法について紹介します。これを読めば明日からちょっと変わった視点で無能な上司と接することができるかもしれません。
なぜ無能な上司がいるのか?
それでは早速、なぜ職場には無能な上司がいるのか?ということについて見ていきましょう。一部の特殊な企業を除き、スタッフをマネージメントを上司というのは一社員、つまりプレイヤーから始まり徐々に昇任されてその役職に就きます。
一般的に出世する人というのは人並み以上に自分の抱えている業務ができる人ですが、ここに一つ大きな問題があります。サッカーでも野球でも名選手が名監督ではないのと同様、自分の業務がスムースにこなせる人が必ずしも人を上手に使えるとは限らないという点です。
これまで現場で一流の仕事をしていた人が出世して立場が変わりこれまでとは異なる仕事を始めるわけですが、必ずしも新しい仕事も同じようにこなせるとは限らないのです。
上司のスキルには部下を管理監督し仕事をスムースに進めさせるというマネージメントスキルが必要なる訳ですが、必ずしも出世した人すべてがそんなスキルを持っているとは限らないのです。
働きアリの法則 2割の上司は無能
みなさんは「働きアリの法則」というものをご存知でしょうか?この法則とは、「勤勉に働いているアリも実はよく見ると2割超優秀、6割は普通に働いている。そして残りの2割ははサボっている。そこで超優秀な2割の働きアリだけを捕まえてきて働かせると、驚くべきことにその中の2割は新しくサボり出す」というものです。
この法則は人間社会、特に仕事においても驚くほど当てはまると言われています。もしそれが上司にも当てはまるとすれば、仮に優秀な人が10人昇格したとしても、その中の2人は凡人以下の働き方になってしまう、ということを表しているのです。
そういわれるとあなたの会社にも2割くらいの割合で「無能な上司」がいませんか?
出世するポストと能力から考える
職場では段階的に出世していくのが通例です。一般社員としても働き方が認められると主任、主任として頑張っていると係長、係長で頑張って成果を出すと課長・・、と言った具合です。役職以上の仕事ができなくなると出世が止まり、その人はその役職で落ち着くのですが、ここがミソです。
なぜならば、例えば係長になった人は係長レベルの仕事ができないから係長で止まっているわけであり、係長の仕事をそつなくこなせるのであれば課長、部長・・・、といったように係長にとどまらずどんどんと出世していくのです。
ですから係長というのは係長として求められている仕事ができない人、つまり1ステップ下の主任がその人のスキルに対して適切な役職なのです。「なんであの人係長なんて任されてるんだろう?」と思われて当然なのです。
昇格を決める上司も有能とは限らない?
一般的に昇格はさらに上の上司の推薦によって決まるわけですが、この昇格を決める上司も必ずしも優秀とは限りません。自分の好き嫌いや損得で昇格を考える上司もたくさんいることでしょう。
また、万が一自分より優秀な部下を出世させてしまえば、ともすれば自分のポストが脅かされることにもつながりかねません。そうなると自然に超優秀な人間よりもちょっと仕事のできない、自分の立場を脅かすことがないような人を昇格させたいと思っても不思議ではないでしょう。
もちろん必ずしもすべてがこのように決まるわけではありませんし、本当に優秀な人が出世する職場もあることでしょう。しかしなんとなくそんな事情もありそうな気がする、と思い当たる方も多いのではないでしょうか?
無能な上司に対する対処法
それではここからは無能な上司への対処法を紹介します。対処法と言っても難しいことは一つもなく、その方法はたった一つだけです。
無能な上司には逆らわない
それは「無能な上司には逆らわないこと」です。上司が無能であればあるほど逆らって正論で論破したくなると思いますが、正論を振りかざしていちいち歯向かっていては自分の印象が悪くなり損をするだけです。
どれだけあなたが正論を言っていても、会社での立場は無能な上司の方が上ですから、そもそも非常に不利な戦いです。土俵が悪いのですからよほどのことがないと絶対に負けることでしょう。
そして無能な上司に限って自分に意見してくる部下が嫌いです。あなたにとって不利な状況に追い込まれたり、ともすれば左遷されたりすることもあるかもしれません。悔しいと思いますがグッと我慢して、しかるべき時を待ちましょう。
無能な上司に対しては周囲のスタッフはみな、不満を抱えているはずです。そしてその不満が大きくなって抑えきれずに爆発した時、その上司には大きなペナルティが課せられるのです。
なぜ無能な上司に腹が立つのか
それは「上司は自分よりも経験も知識もあって、それゆえに自分より仕事ができるはず」という思い込みがあるからです。もちろんそうであってほしいのは間違いありませんが、上で述べたように必ずしも上司は有能で仕事ができるとは限らないのです。
なぜ無能な上司がいるのか?その理由について知っていれば腹が立つことも少なくなるのではないでしょうか?
無能 + 嫌味な性格 なら転職も
そうはいっても無能な上司でも優しい人格であればまだいいですが、嫌味なタイプだったり、上から目線な考え方をしている人だと毎日ストレスが溜まりますよね。どうしてもその会社で働きたいという人は無理ですが、そうでなければ違う職場へ転職するほうがいいかもしれません。
仕事を変わることを嫌う人が多いですが「生活をするためのお金を稼ぐ」ことが重要ですから、次の仕事まで休まないようにすればだれにも文句を言われる筋合いはありません。
ハローワークに行く時間がないという人も今ではネットで転職支援してくれるエージェントもいますからそういったサービスを使うのもいいですね。