「飲みニケーション」という言葉もあるように、少しお酒が入ってフランクにコミュニケーションが取れる飲み会は、職場の人間関係をより良くする効果があります。
しかし、上司からの飲みの誘いを嬉しくないと感じる人もいるでしょう。気を遣うことはもちろん、酔うと説教を始めるなど面倒な上司もいるからです。だからといって、直球で本音をぶつけて断ることはできませんよね。断り方を間違えてしまうと、その後の職場の雰囲気を悪くしてしまう危険まであります。
どうにか感じよく酒の誘いを断る方法
上司に失礼にならないようにお酒の誘いを断るにはどんな方法があるのかみていきましょう。
あえてライン、メールで断る
上司から直接お酒の席へ誘われたとしても、面と向かって断る勇気がない人は多いのではないでしょうか。あわてて断って、余計な事まで言ってしまう危険もあります。そのような時にラインやメールは非常に便利です。まず、落ち着いて断る文面を考える時間ができます。更に、上司が不快にならないような配慮を加えることも、直接断るより簡単にできます。
大切なのは誘ってくれた事に対する「感謝」を必ず伝えることです。その上で、なぜ誘いに乗ることができないのかを分かりやすく書きましょう。「誘ってくれたことは嬉しいが、どうしても断らなければならい。」このことを上手く伝えられれば、上司は悪い気はしません。
また、その飲み会に他の上司や立場が上の方が参加されるのでしたら「宜しくお伝えください。」と文末に付け加えることで、あなたの印象はグッと良くなりますよ。
「行きたい」気持ちをアピールする
本心はどうであれ、断る時には「できることなら参加したかった。」という気持ちをアピールしましょう。誘った上司は、部下に断られると「迷惑だったのかな。」と不安になります。すると、その後は二度と誘われなくなり、上司との距離が開いてしまうかもしれません。
なので、本気で行きたかった気持ちが伝わるように強めにアピールするのがポイントです。残念そうな表情をしたり、次は是非参加したい気持ちがあることを伝えるなど、上司が不安にならないように気をつけましょう。
時間をおかずに断る
上司からの誘いを受けたのに、うまい断り方を考えているうちに返事をどんどん先延ばししてしまう人もいます。しかし、上司にとって返事を待つ時間は「誘いに乗ってくれるのかも?」といった思わせぶりな態度として受け止められてしまう可能性があります。
期待が高まった後に断るのは、ガッガリする気持ちを倍増させてしまうのです。なので、マナーとしても返事を保留することは避けましょう。ただし、あまりにも即答してしまうと、上司のことを嫌っているように映ります。あくまでも自然なタイミングで断りましょう。
体調が悪いことを理由にする
体調不良は、誘いを断る理由として無難なものです。体が悪いのに、それでもなお誘い続ける人はほとんどいないでしょう。
この断り方のポイントは、頻繁に使わないことです。誘われるたびに不調を訴えていると、ワザとらしく感じられてしまいますし、体の弱い人と認識されて誘われなくなってしまう可能性があります。
また、漠然と体調不良を伝えるよりも「頭痛が酷い」や「発熱が続いている」といった具体的な内容を加えると、話に現実味がうまれて上司も納得しやすいですよ。
やらねばならない用事を理由にする
上司にとって納得しやすい理由として「仕事」があげられます。期限や納期が迫っていて、残業をしてでも区切りをつけないといけない仕事がある場合は、上司も仕方がないと諦めてくれるでしょう。
また、仕事ではなくても「◯◯に行かなければならない」であったり、「家族をと出掛けてなければならない」など、やらなくてはならない用事を理由にすると、それ以上追求されずに断ることができますよ。
上司が異性の場合
上司からの誘いを断る時に注意したいのが、上司が「異性」である場合です。その誘いには、単に「職場のコミュニケーション」だけではない可能性があるからです。気軽に参加してしまい、どんどんプライベートに踏み込まれてしまうこともあります。また、一度誘いに乗ってしまうと、その後の誘いが頻繁になる傾向もあるのです。
しつこく誘われるからといって「セクハラだ!」と騒ぐことも、職場の雰囲気を悪くしてしまいますので、そうなる前に対処したいケースですよね。異性の上司からの誘いを上手く断るときのポイントは「真面目になり過ぎない」ことです。
あまりにもビジネス的な断り方をしてしまうと、人間関係が悪くなってしまうかもしれません。逆に、あえて冗談っぽく軽めに断ると、上司を傷つけることはありませんよ。
無理して参加しない
働いていれば、上司からお酒の誘いがあることは避けられないものです。それに乗るのか乗らないのかは、誰かに命令されるのではなく自分で決めることですよね。
気が進まないのに、断れずに参加しているとストレスを抱えてしまい、仕事に悪影響が出てしまうかもしれません。あなたの心にとって、参加しないことが最善であれば上手い方法で断りましょう。
「断る=悪」ではありません。そこに配慮や気遣いがあって、きちんと上司に伝われば人間関係が悪くなることはないのです。ご紹介したように、断り方はたくさんあります。断るバリエーションは多いほど良いですので、時と場合に応じて自然に使えるものを選んで下さい。
皆さんも、上手な断り方を身につけて、上司との人間関係を壊すことがないようにしましょう。