あなたの職場は部下の自律性を尊重してくれる優しい上司が多いですか?世の中には必ずと言っていいほどパワハラを自覚していない上司がいて悩んでいる人も星の数ほどいます。
自分の感情の優先順位が高く周りにそれをストップする存在がいない事がその原因です。なぜえこひいきやパワハラをしてしまう上司が職場に巣くってしまうのかその特徴と対処の方法を考えていきましょう。
パワハラえこひいき上司のタイプと対処法
パワーハラスメント、えこひいきを平然とやってのけるうざい上司にもいろんなタイプがあります。
やりたくない仕事は部下に押し付ける上司
会社の仕事には本来の仕事以外にも雑務などが含まれていることがほとんどです。細かい業務の振り分けなどはその部署の管理者が握っていることが多く、この権限を利用して自分がやりたくない雑務を部下に押し付けてくる無能上司が存在します。
仕事に関連する雑務ならまだ業務の延長なので分かりますが、中には私物や靴の掃除など平気で押し付けてくるケースがあるので仕事の範囲なのかそのラインを超えていないか注意して対応しましょう。もし、超えている場合は周りの信頼できる人や労働組合に相談してみましょう。
お気に入りの部下にだけえこひいきする上司
組織ではある程度、自分と気が合うもしくは仕事がやりやすい部下を希望して直属に置く上司がいます。それによって仕事が効率的に進み結果が出るなら良いのですが、中にはお気に入りの異性だからとか出世する前から友達だったからなど個人的な理由で手元に置いておくケースが存在します。
最低限の業務は任せるものの最終的には周りが不公平だと感じてしまうような甘い待遇を与えているケースでは、業務上の公的な関係とプライベートの私的な順位が入れ替わってしまっている事が原因として考えられます。
また、これらの状況を会社の上層部が知らなかったり周りに注意できる管理者が近くにいない事でこういった状況が悪化してしまう場合がほとんどです。頑張って上司のお気に入りになる必要はありませんが、えこひいきの現状を部下から上司に告げると腹を立ててしまうので他の上司や相談できる人を見つけましょう。
不可能な仕事を部下にわざとさせる上司
特定の部下に対して経験や能力的に対応できない仕事をわざと与えて失敗したら叱るというケース。これは、すでに特定の部下をターゲットにしており足手まといや個人的に嫌いなどの理由によって突き放したいという防衛本能が働いているためです。
野生の猿(上司)は自分の縄張りに入ってきたよそ者(特定の部下)を激しく威嚇して追い出そうとします、これと同じ状況と言えるでしょう。
叱られている部下の側になってみると辛い環境ですが、反抗するよりも上司がどうしてこんな事をするのか理解することに努めて上司を知ろうとする行動が一番の解決の近道と言えそうです。例え嫌いな人でも気遣いをしてもらったり、親切にしてもらうと気まずくなってあまり強く言えないものです。
うんちくばかり聞かせてくる上司
50歳以上の上司で長い期間その会社に勤めており、会社の生い立ちや色んな職場環境を観察してきた人で昔はこうでね、今の最近の子は、などこのような愚痴やうんちくを部下に聞かせてくるケース。
50代で独身や離婚歴があって子供が社会人で家を出て行ったなど自宅で1人寂しく過ごしているタイプの上司に多く見受けられます。初めて聞く人にとっては面白い昔話しに聞こえるかもしれませんが、何年も在籍していると耳にたこが出来るくらい聞かされてしまう可能性も。
仕事が忙しかったり行き詰ってくるとどうしてもストレスが溜まってネガティブな話しが多くなると聞く人のバイオリズムを崩しかねないのである程度、上司の話しを聞いてあげたら話題を変えたりするなどの対処が必要です。
最新機器やサービスを拒否する上司
時代の変化にともなってパソコンやスマートフォンなどのハードウェア、院内メールやクラウドサービスなどのソフトウェアは進化をしています。年配の上司の中には、全くこれからの機器やサービスの手順を学ぼうとしない上司が存在します。
管理職の仕事は多岐に渡りますが、会議に顔を出して人事労務に関する事務処理だけしているタイプの上司は、学ぼうとするつもりがそもそもないので平気で同じ事を何度も聞いてくる事があったり、また分からないことは内容も分からず最初から部下に押し付けてくる場合があります。
これを部下側が無条件に受け入れてしまうと今後も悪化する可能性があり、仕事の最終責任は上司が大きく関わるのでなるべく上司も交えて一緒に仕事をする事で興味を持ってもらいましょう。
人によって態度を変える上司
自分よりさらに目上の上司と話す時、同年代の同僚と話す時、年の離れた部下と話す時にそれぞれ全く違う対応をする八方美人タイプの上司が存在します。
部下の話しに耳を傾ける素振りは見せるものの話しは一方通行で解決するつもりのないその場しのぎの返事が返ってきたり、目上の人と話すときはしっぽを振って話していたりあちらこちらで意見がころころ変わっているケースも。
そのような場合は、ほっておいてもいつか歯車が崩れてその上司が窮地に陥る状況が出てきますがほら見たことか!と見放すのではなくしっかりと上司を支えてあげる部下が上司や同僚と同じくらい大切な存在だと知ってもらう事が何より重要です。
日本人は誰にでも胸を張って意見を言えるタイプの人は少ないですが、同調してくれる部下と意見を言う部下とどちらも職場には欠かせない存在ではないでしょうか。